最初は、記事を読まずにそのコメントにレスをしたんだ。
なんかね、似たものを感じたのよね。そのスイスの方。
それで改めて、記事をきちんと読んだら、やはりKSの人だった。
KSとわかったときに医者から
「あなたはミュータントだ。子どもも持てないし普通の人生も送れないだろう」
と言われる。
あー、私も似たようなことを言われた。そして30年も引きずったっけ。
読んでいてね、また自分が言われたことのことを思い出して、夏には、もうこの件は終わりにした、と思っていたけれど、忘れられないよね、その時のことは。
ショックで。
公園に一週間通って、ベンチで一日中ぼんやりして過ごしたっけ。
スイスのKSの方も、まだ復旧していないんだろうな、ということが記事からよくわかる。
そんな中で、自分の中で生きていくために折り合いをつけようとして、自分の中には男も女もある、という表現をしているんだが、私の回りのKSの中にも同じようなことを言う人がいる。私自身もそうだけど。
または、自分の性を「自分」と置き換えている人もいる。私もかつてはそうだった。
それは性自認に揺らぎがあっても、揺らいでいることを意識しないように、揺らいでいる自分の状態を自分だと言っていることで、実際には、男女のはざまの中を漂っている状態ではある。
私も、自分の中には男も女もあるよ。
それを、就職の際に、男の良いところも女の良いところもあるとポジティブに言い切ったりもしている。
スイスの方の記事の原文はわからないから、本当のところはわからないけれど、つまりは、インターセックスを強調しようとしたのが誰の仕業なのかというところなんだけどね。そもそもKSはインターセックスではあるけれど、どこかインターセックスとは区別された世界にあるような気もして。確かにインターセックスが全面にくるとこの記事は違和感を感じる。すなおに、クラインフェルター症候群を出せば、何の問題もないような気がするんだな。
でも、その記事についたコメントが、KSを否定しているように見えてしまったから、そして、このスイスのKSの人と私を重ねてしまったから。
そうしたら、自分を否定されたような気がして、大きく動揺してしまった今回。
私は、DSDは知らなくてもいいと思った。KSだけでいい。他の人のことはどうでもいい。KSだけを考えていたいと思う。
にほんブログ村