私の周辺は非常なる緊張で取り囲まれていた。
もう、一人一人への声掛けなんてできない。
一人一人がものすごく緊張しているんだ。
腫れ物に触るようにとか、まるでそこにいないかのように振る舞っていなければいけないような状況にあった。
そして、意を決したように、一人、また一人と出かけて行く。
どこに行くのだろうか。
実は、みなさん、カミングアウトをするためにここにいるらしいのだ。
そして、カミングアウトを終えた人達は、もうここには戻って来ない。
ほとんどの人は、カミングアウトする内容は1件なんだけど、ある人なんかは3つも4つもあって、緊張と恐怖で死にそうな顔をしている。
3つも4つもあった人は、最後までそこにいたんだけど、いまやっと出かけて行った。
ここからは、残念ながらカミングアウトしている姿や、言っていること、その後の姿を見ることはできない。
でも清々しい気持で戦場へと旅立って行くことを、私はただただ願うばかりだ。
戦士らよ。またここに戻っておいで。
大丈夫だよ、今度はここがあるって知っているんだから。
そんな夢を見た。
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