そう言えば、考えた事が無かった。
そもそも、まず、カミングアウトって、何のためにするのか。
自分は、何のために、公表したのか。
今回の部署のメンバーへの公表は、勤怠への影響の言い訳のためでしたけど、別にKSを公表せずに、体調不良を公表すれば、それでよかったのでは、という見方もある。
もちろん、単なる体調不良ではなく、原因は、解決できないKSからくる体調不良ではあるんですけど。
先日上司と話をしたときに、上司からは「公表することは、自分が抱えている問題を、聞き手にも共有させることになる。公表した方は、肩の荷が下りた気がするけど。(それが困る)」みたいなことを言われて、正直、戸惑った。上司も実体験からそう言っているんだけども、私は激しく動揺した。
私にとっての公表は、自分を知ってもらうためのもので、自己紹介の中で、趣味を語るのと何ら変わらない感覚で話してしまう。
そうは言っても、若いときから公表してきたのか、というと、そんなことはない。
当時の親友には話した覚えがある。ただ、現在ほどの知識がないので、漠然としたことだけだけど。
でも、母親には話せなかった。絶対に自分(母)の性だと思うもの。一生苦しむと思うもの。(母は知っていたんだけどね)
結婚相談所では話した。でもお見合いのときは、最初からは無理で、二度目の時に話して、そんで、ことごとく玉砕してしまったわけだけど。
でも、結婚する直前(KS判明から10年ほど)には、もう、ある程度乗り越えている自分があったので、ボツボツと喋っているように思える。
本当の意味での公表をするようになったのは、やはり、半年前にKSの方々とお会いしてからですね。
人寄りがあって、自分のことを紹介する機会があれば、ほぼ必ず、KSを公表しています。聞かれなくても、って感じですかね。
自分が鬱経験者であることも、同様に公表しています。
そうそう、最初は、それだったんだ。これは数年ほど前からやっていたなぁ。
そうそう、そういう布石があってのKS公表なんだなぁ。
病気の人の相談を受けることがあって、そのときに、鬱経験がある、という話をしたことがありました。
その後に、別のときに、試しで「鬱経験」の話をしたことがあったんです。
そうしたら、「実は私も」とか「私の息子も」とか、公表してくださった方がいて、場の雰囲気も温かく(見守るような感じに)なっていったのです。
そうなのだ。私は、他の人が言い出しやすくするための導入剤、なんていうか「さくら」みたいなもんなのだよ。
公表によって、年齢的に失うものは少ないしね。
そう、これが、私にとっての公表の目的になるんだな。
だから、これからも公表していきますよ。きっと、どんどん。
さて、どっちに見られたいか、ですが、これは難しいなぁ。
自分が自分であること、なかちゃん仕様、というのは、なんていうか、自分を納得させるための呪文(おまじない)だ。
それと、見られたい性別、というのは全く別物だとは思う。
私が、見られたいものを意識して公表していないことは、前述のとおりだけど、そうだなぁ、やっぱり中性に見られたいのかも。いやー、わからない。ともかく、考えた事がなかったので、難題でありますなぁ。