クラインフェルターな日々 0

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クラインフェルター症候群(47XXY)の人生を赤裸々に、集大成のつもりで綴ります。 @ikiru2hint

カテゴリ:KS宣告時( 6 )

TOP GUN

KSとTOP GUNなんてね。

なんの関係があるんだか。

昨日(23日)は、体調不良で横になっていたということもあって、映画を3本観たのです。

まずは、眉山(びざん)。

これは、阿波踊りを舞台にした、さだまさしの作品の映画化されたものです。

そして、木村拓哉が出ている、特攻をテーマにした、君を忘れない。

で、床についてから、零時頃まで観たのが、TOP GUN 。


TOPGUNはトムクルーズが出ている戦闘機の映画ですが、当初から好きで、最初はレーザーディスクを買って、その後、DVDを買って何度も観ているものです。

他にもいろんな映画(特に原作と一緒に観るのが好き)を持ってますけれど、今回は喜楽に観れる映画と思って久しぶりにこれにしました。

ナビゲーターとパイロットの2人で乗り込むF14ですが、パイロットが無謀な飛び方をして同僚のナビゲーターが事故で死んでしまう。その後、自信を失くしてしまうのですね。

この、自信を失くして、空港の茶店のカウンターでオロオロしている姿。

いつもなら、見逃してしまうところでしたけど、何か、懐かしく、引っ掛かるものを覚えました。

なんだろう、なんだろうと、何度か思い返していて、はっと、気がついた。

もしかして。。。

この映画はいつだったっけか。。。

ネットで調べたら1986年に出来た映画だった。

1986年っていうと、私には衝撃的な事件があった。

そう。KSがわかった年だ。


KSがわかって、どうしたらいいかわからない時に観ていた映画だった。

たぶん、当時、私は本当にどうしたらいいのかわからないでいたけれど、このパイロットがカウンターにいるシーンをきっと真似したような気がする。

うまく表現はできないけれど、そういう形に自分もなって、時に流されるような気持になったんではないか、と今、想像できるのです。

で、その時は気がつかなかった。その後もずーっと気がつかなかったシーンがある。

それは、パイロットがTOPGUNの教官に会いに行き、この後どうしたらいいだろうかを聞くところで、教官が、(TOPGUNの卒業式に)出席するかしないかは、パイロットである君が選択することだ、と言うシーンだ。

私はあれから30年も経って、やっとそのシーンで思い立つことがあった。

そろそろ私も復活する時ではないか、ということ。


確かにKSは、様々な病状を重ねて発症し、短命とも言われるけれど、私は昨年秋から新しいオイルを体内に取り込む事に成功して、落ち着いてきているじゃないか。
今後は消え行くままの自分にしかなれないと思っていたけど、それでいいのか。

べつに、敵をミサイルで撃ち落とすことなんかしなくていいし、アフターバーナーで高速で飛ぶ必要もない。機体はフェアチャイルドパケット(飛べフェニックスの機体)の老体でもいいから、飛べるんでないのか、と、そんな事を昨夜、考えた。

今年は、ちょっと頑張ってみるかな。

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by KSofNaka | 2016-01-24 14:37 | KS宣告時 | Comments(0)
 私は今まで日記を書いた事がないと思っていた。どうせ書いても続かないからなんだけど。

 で、今日、押入れの中を整理していたら、学生時代から20代後半(1981-1989年)の日記が出てきた。

 で、クラインフェルター症候群(KS)を宣告されて2,3週間めぐらいの日記が出てきましたので公表します。

以下原文どおりです。漢字変換、句読点、改行、すべて原文のまま。

===   1986.Sep.29
言われて2~3週間経った。
まるで夢のような、それでいて、もう知っていたかのような、不思議な感じがして。
どうしたらいいのか、何をすればいいのか、急に周囲の事すべてが
つまらなくなり、白けてきて、さめてきて。
どうにもなりはしないのに、何に助けを求めたらいいのかわからなくて。
助けを借りずに生きてゆかなくてはいけないのだと、自分に言いきかせ。
ヨボヨボになっても自分一人で生きてゆかなくてはいけないし。
それがあたりまえだと思ったりもする。

生まれてきただけ幸せだと言われ。
厳しいけど、その通りかもしれないと思い。
一人になると、そのことばかり考える。電車の中で涙が止まらなくなることもしばしば。

世の中にいっぱいいると、医者に言われ。
人は人、他人は他人。要するにオレはどうなんだと思い。

中学・高校の頃、将来は、適当な時期に結婚して、子供が生まれ。
大金もりっぱな家もいらないから。なんかそんなふうに生きていきたい。
生きていけたら充分だと思ったが。
根底からくつがえされた。

MYちゃんもMHちゃんも、なんたってTK君がかわいくて。子供が好きだ。大好きだ。
電車でお母さんにおんぶされてねむっている子供、公園で土いじりしている子供、デパートで泣きじゃくっている子供、夕暮れに、ご飯のしたくをしているお母さんと、子供がじゃれあったり。でも、無理なんだ。100%。

他人が能力を持っていようがいまいが、関係ない。でも、自分自身が100%だめだと言われたら、くやしい。それも先天性だなんて。
何にあたればいい訳? 何をうらめばいいんだ。
何でもいい、あたりながらうらみながら生きていくのもいいかもしれない。
でもあたれない。うらめない。

仕事なんかどうなってもいい。
どこかへ行きたい。じっくり考えたい。何を?

女の人がいればって言ったって。よけいむなしいだけかもしれない。

わかってくれる人がいるといっても、それは理想であって、誰も安易に考えている人はいない。

わかってくれて、一生を苦しんで悩んで生きていってくれる人、そんな物好きがいるとは思えない。そんなお人よしがいますか。
同情はいやだ。そういう人とめぐり会ったとして、何らかの形で断ってくるのが普通のような気がして、それでもうらまないから安心しな。

何かしたい。何をすれば救われるのかわからない。
どうすれば。
===
※MYちゃん、MHちゃん、TK君は、学生時代の下宿先の子供で小学校前ぐらいの子供たちです。


 今、読み返して、この絶望感の中にいる自分に、今の自分は、何も声をかけてあげられない、って思った。

 優しいな、俺。母親を恨まないと宣言しているね。こんな状況でも。優しいな俺。

 もう、涙が止まらなかった。

 でも、大丈夫なんだよ。

 「そんな物好きやお人よし」がいて、結婚できているんだよ。

 そうなんだよ。少なくとも10年後立ち直って、子供がいる人と結婚して、14年もラブラブ生活が続いて、そして家内も子供たちも、よく理解してくれている家族にめぐり合えているんだよ。






 よく、いままで頑張ったよ、俺。

 今の自分が今の自分に言ってあげられる。今だから。



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by ksofnaka | 2011-09-04 11:36 | KS宣告時 | Comments(0)
 クラインフェルター症候群で無精子症で自分の子供を作れないのだから、いっそのこと子供を嫌いになれば、子供を作れないことなんか忘れられるんじゃないの、という安易な気持ちが沸き起こり、しばらくの間、嫌いだ、嫌いだ、とか無理に思っていたことがあった。

 でも、無理だった。

 子供は無条件にかわいかった。特に赤ん坊なんかは。他人の子供を見たら、こっちは自然と笑顔になっていたり、目があったりしたものなら、友達になろうとして、にっこり笑ってみたり、手を振って気を引こうとしたり、とても嫌いになんかなりそうになかった。

 3ヶ月で、あきらめた。

 自分の心に嘘はつけなかった。

 クラインフェルター症候群で無精子症で自分の子供を作れないけど、子供が好きだっていいじゃんって、思った。

たとえば、そういうこと。


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by ksofnaka | 2010-12-29 21:27 | KS宣告時 | Comments(0)

君の将来には居られない

 市川拓司さんの「今、会いにゆきます」は、映画にもなって、とても有名な作品です。
その中で、主人公の「たっくん」を急に襲った病気のために、スポーツもやめて、大学も辞めて、病院を巡るけれど、どこでも原因がわからず、たっくんは、部屋で何もできずにゴロゴロしているシーンが出てきます。
そして、付き合っていた彼女の元から、「今なら去れる。このまま静かに去っていこう」と決意するのです。

 私がクラインフェルター症候群を分かったときは、付き合っている人はいませんでしたが、それまで付き合った何人かの人と、うまくいっていなくて良かったと思いました。あの映画のシーン、そのままでした。



 いくらどんなに好きなあなたでも、こんな不具な私を付き合わせるわけにはいきません。

 今ならまだ間に合うから、これで、終わりにしようね。

 理由を詳しく言いたくないからね、自然にね、いなくなろう。。。

 あー。俺の人生は、どうなってしまうのか。

 一生、伴侶もなく、もちろん子供もできないから、天涯孤独の人生って。。。つまらない、さびしいだろうなぁ。



 いっそのこと・・・。





 そんなことを考えていた8年間でした。




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by ksofnaka | 2009-03-10 21:11 | KS宣告時 | Comments(0)

しあわせにはなれないね

 結婚して子供ができて・・・たったこれだけの、ささやかな夢だったのだ。

 クラインフェルター症候群と判った瞬間、茫然自失。
病院近くの公園のベンチに座って、平日なのに、毎日のようにボーっと公園の池を眺めているだけでした。

 親しいお医者さんに話した。
 相談するというよりも、ただこんな状況だった、と伝え、聞いてもらいたいだけだった。
誰にも打ち明けられない、でも、誰かに話さないと潰れてしまいそうだった。

      :

 「それは、しあわせにはなれないね」

 耳を疑った。何を言われたのかわからず、もう一度聞きなおした。

 同じことを、もう一度言われた。


 もう、十分落ち込んでいるんだよ。
電車の広告に書いてある他愛もない言葉や、雑誌に何気なく書かれている記事、TVドラマでたまたま不妊の内容だったりしただけで落ち込んだり、訳も無くただ頬を伝う涙。仕事のことなんか考えられない。腑抜けのように、ただ歩くしかない、そんな状況だった。

 言うまでも無く、その言葉でさらに落ち込んでいった。

 それから、今まで誰にも明かした事のない、長い暗い8年間が始まったんだ。


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by ksofnaka | 2009-02-20 21:10 | KS宣告時 | Comments(0)
 小さいからセックスしても子宮まで届かないから、子供は難しいかもしれない。一度、検査したほうがいいかもしれません。

昔からの悩みを解決すべく、清水の舞台から飛び降りるつもりで行った泌尿器科で、「こっちは手術で治るけれど」に続いて出たお医者さんの言葉だった。

小さいのは仕方がないとして、子供って何?
お医者さんが何を言っているのかがわからなかった。

精子は短時間で死ぬので、2時間以内にこれに入れて持って来て下さい。知り合いに手伝ってくれる人はいないので、一人で対応して、疲れた体を推して、病院にたどり着いた。

んーん。死骸も見あたりませんねぇ。

無精子症ですね。

クラインフェルター症候群というのがあるので調べてみましょう。

そして、宣告されたのが、

47XXY

クラインフェルター症候群でした。

この時、25歳。仕事もわかり始めてきた頃のことだった。


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by ksofnaka | 2009-02-19 21:08 | KS宣告時 | Comments(0)