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屈辱的な一日2

 昨日は、二次面接と適性検査の日でした。

 適性検査にはいろいろとあるけれど、正直、ここで問題がおきるとは全く想定していませんでした。

 内田クレペリン検査、という適性検査。

 一桁の隣同士の数値を加えて、その1の位の数字を記入する、というとても簡単な検査でしたので、適性検査の問題を前にしても全く不安はなかったんです。

 で、始まる前に、試験官から体調がすぐれない方はいませんか、という質問がありました。

 二次面接の日で体調がすぐれないって言ったら合否に関わるでしょう。

 でも、一応、「手に震えがあります」と申告。

 でも、問題なんかおきないって思っているんですよね。

 そしてCDに録音されている進行に従って練習からはいりました。

 練習は難なくできました。

 ところがです。。。本題に入って間もなくのこと。

 もちろん答えは即答でしたが、幅5mmほどの隙間に数字を書き込むところで手の震えの影響が出てしまうのです。

 えっ。

 そして、それをあるきまった時間内に「次」と号令が掛かるまで同じ行の問題を左から右に解いて行きます。

 なんか拷問を受けているみたいでした。

 答えを書こうとすると隣の回答欄に書きそうになったり、鉛筆で必要以上に机をコンコンと叩いてしまいます。そのうち数字が見られるような文字になっていきません。

 そして、なんで、まさか、みたいな感情が押し寄せてきました。

 そして、その感情でさらに深みにはまってしまいました。

 2行解いたところで断念せざるをえませんでした。

 試験官に対して挙手。


 手が震えて検査を続けられません、と。


 こんな簡単な問題、こんなところで挫折なのか、しかも、本命受験、二次面接なのに。。。

 ダメだ。

 敗北、という文字が頭の中をよぎります。

 反面、たかが適性検査だろ、っていう開き直った考えもよぎります。

 結局、残りの時間は、問題用紙を見つめたままじっと過ごしました。


 昨日は、今年一番の寒さで、試験会場は寒い部屋ではありました。でも、解答用紙への名前の記入は問題なくできています。私の震えが酷い時は、名前さえ書けないこともあるほどなのです。だから、昨日は、調子が悪くないうちでも、かなり良い日であることには間違いがなかったのです。

 あー、それなのに。。。

 適性検査後は、午後から面接があり、それまでの2時間ほど休憩時間でした。

 他の受験生たちは休憩に入りましたが、私だけ残されます。


 どうしようか、ということに。

 そりゃそうでしょう。適性がわからないのに、面接を受けていいものかどうか、ということです。試験官だけでは決められません。


 実作業の中で字を書く事があり、それに耐えられるかどうか、という点が問題であり、そこだけを確認することになりました。

 私の履歴書から自己PRの部分を手書きする、ということになりました。

 左手で右手を押さえながら、プレッシャーの中でしたけど、難なく書き写す事ができました。

 問題はあるものの、面接は行います、とのこと。

 3時間後の面接までの休憩に入りました。


 まさか、適性検査でこんなことになるとは思っていなかったのと、非常に寒い日だったことなどで、体力を消耗してしまいました。

 幸いなことに、受験場所は地元で、しかもよく知った場所でした。
すぐに、行きつけの喫茶店に直行。美味しいお昼に。

 お昼を食べればだいたい身体は落ち着くものですが、今回はダメでした。震えが止まらないのです。

 寒さのためでした。

 お店の温度を上げてもらいました。それでもダメで、時間を潰す間、ずっと、テーブルの上にあったコップの水が細かい振動で波打ってました。

 時間が近づいたので、コンビニに寄ってホカロンを購入。面接会場のトイレで腰に貼りました。


 面接では、終始、体調のことが問題にされ、いろいろと聞かれました。
 いろいろと面倒だったので、すべて隠さずに説明しました。こういうときは、変に取り繕うと、嘘の上塗りになって、とんでもないことになります。きちんと説明した方が、相手に伝わるものです。

 手の震えが、染色体異常に由来すること。過去の入院歴、仕事をやめた理由、現在の病歴、その対応。

 現場からすれば、体力がないこの人が長時間労働に耐えられるのか、というところが知りたいところだったでしょう。

 正直、今までの仕事からしたら長時間労働は難しいのは重々承知でしたけど、職種が違うので、果たして同じことになるかどうかは、わからない、というのが私の考えでした。

 夜勤については、IT業界での夜勤は、よくあることです。お客様が休んでいる時間帯に仕事ってのはよくありますし、随分前には私もできています。長時間については、三日間寝ずに、というのも経験あります。もちろん若い時にですけど。それも、いつ終わるともわからないプレッシャーの中での72時間労働です。私の中では、同じ時間数であっても、身体を動かす方が耐えられるのではないかとも思っているのです。もちろん72時間ではありません。36時間ぐらいです。
 でも、問題は長時間ではありません。その後、休めるかどうかが一番の問題だと思うのですけれど。。。

 ま、こうして面接は終了しました。

 でも、面接官の温かい気持ちは私には伝わっておりました。

 とても温かい目で、見ていて下さったことには感謝しております。

 後は、縁です。

 もう私には、どうこうできません。

 結果を待つのみです。


 また、実際に仕事をしてみて、やっぱり耐えられなかったということがあったとしても、それはそれだと思っています。それは、何の仕事でも同じだと思っているのです。



 ただ、まぁ、へこみましたけど。



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by KSofNaka | 2013-12-20 09:37 | 就職活動 | Comments(0)

クラインフェルター症候群(KS:47XXY)の人生を赤裸々に、集大成のつもりで綴ります。化学物質過敏症(CS)もね。@ks10cs2naka


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