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鬱状態の私が「ツレがウツになりまして。」を観る

 昨日の映画館での「HOME愛しの座敷わらし」の興奮が醒めないうちに、やっとレンタル店で借りることができた「ツレがウツになりまして。」を観た。
この新作のDVDは、GW中には1本も残っておりませんで、GW後もまったく残っておりませんで、昨日やっと、1本だけ残っておりまして借りることができました。

 原作といいますか、同じタイトルの漫画がありまして、そちらは既に読んでおりましたけれど、NHKの大河ドラマ「新撰組」で登場した堺雅人と同じく「篤姫」で主演した宮崎あおいが主演なのです。しかも、家内が堺さんにぞっこんで。。。私も宮崎あおいさんの作品は好きで観るようにしています。宮崎さんの作品の中には、私が好きな作家市川拓司さんの「恋愛写真」があります。でも、ここでの宮崎さんは、ちょっと無理があるかなって思うのです。この作品(映画)の設定は、あまり好きではありません。原作はいいですけどね、とっても。

 さて、「ツレウツ」ですけどね。

 正直、我が家と似ているなぁって思いました。

まず私たち夫婦もラブラブだってこと。この映画の中で奥さんがツレにかけてあげている言葉が、家内から言われる言葉にそっくりでした。私が今、この(鬱)状態になっていても、大きく崩れていても、きちんとしっかり受け止めてくれている家内がいるから、まだ耐えられるのです。家内は私のために頑張ってくれています。ありがたいです。頑張りすぎなぐらいですが、この作品を観て(変わらないも含めて)どう変わるのかが楽しみです。

 この作品で好きなシーンは、奥さんがツレがうつ伏せで寝ている上に同じように乗っかるところ。もちろん、我が家の場合は逆ですけどね。



 宮崎さんの演技ですけどね「恋愛写真」のような無理さが無く、とても自然で好感を持ちました。
映画って難しいんだなぁってね思いました。「恋愛写真」には宮崎さんのキャラは合わないのかと、でなければ、もっと宮崎さんらしくすればいいのかも、とかね。でも、「宮崎さんらしい」って何かもわかっていないんですけどね。妄想ですかね。

 ツレウツの中で、お医者さんが「日記をつけるよう」に言うところがあります。私は、日記は苦手なので、最近はもっぱらブログに書いていますが、ブログを始めたのは今から8年ほど前になりますか。鬱と認識して治療したのはブログを書き始めてからで、大抵のことは赤裸々に綴っておりますのでその時の状況は残っています。でも、若くして自分の状態に気がついた頃の日記は残っていません。そこが残念なところです。その頃の症状は明らかに鬱状態にありましたけれど、その頃はまだ鬱は市民権を得られていないように思います。「怠け病」とか言われていた時代です。
その頃の私は、立派に鬱だったと思うのです。

 でもね、仕方がないと思うんですよ。というか、突然自分の身に降りかかったもの(災難等)を受け止められる人なんてね、きっといないはずですよ。元気な人は、「気の性」で済ましたかもしれません。仕事で疲れていると思って短期休養したら治ったかもしれません。気分転換が上手な人はいつものようにクリアできたかもしれません。でも、もし、人生や命にかかわることだったら、しかも容易には解決できないことだったらどうでしょう。きっと、一時的でも鬱の状態に陥ると思うのです。
私は、そうなって、当たり前だと思うのです。むしろ、そのようにならない人がいたら、その人こそ信用できない人になりますね、私には。極端に言えば「人でない」。

まぁ、そういうことで。。。

 ツレウツ。。。いい作品でした。これも秘蔵入りかな。


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by ksofnaka | 2012-05-18 10:31 | 日々の事 | Comments(0)

クラインフェルター症候群(KS:47XXY)の人生を赤裸々に、集大成のつもりで綴ります。化学物質過敏症(CS)もね。@ks10cs2naka


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